*** 功の釣行記 ***
テスト釣行
 今回は渡名喜、島尻の磯へ行ってきました。
今回の目的は,Big-oneを狙うのはもちろんなのですが、今度ダイワから
発売予定のカーエー竿のテストと、もう一つオリジナルウキBig-one TYPE IIIの
テスト!
もちろんするするスルルーでの釣り。渡名喜には2年ぶりくらいに来ましたが、
魚が多いイメージの磯。
ここ最近ケラマのするするスルルーでの釣果があまり良くないため渡名喜なら
魚も多いので、竿の強度テストなら一番手っ取り早いと思い釣行しました。

当日は波が高く、渡名喜に着くまで4時間もかかり、釣りをする時間が短く朝イチの
ゴールデンタイムを逃してしまったが、何とかなるだろうとまずはBig-one仕様の
オレガ剛徹5号-53MSにソルティガZ6500EXP、道糸は東亜ストリングのアレス遠投
14号にハリス22号でスタート。潮はゆっくり左に流れ、風は左から右に強風。

ウキをはずし遠投し沈めながら流すが仕掛けが流れを掴めず根掛かり。
一緒に磯に上がった知名さんも同じ様子。Big-oneの気配がないのでタックルをチェンジ。
竿はカーエー竿プロトタイプ4号-50にリールはソルティガZ4500、道糸にバリバス
バーマックスフロート10号にハリス16号、針はタマンスペシャル19号、ウキは
Big-one TYPE II 1.5号でスタート。潮はゆるいが、仕掛けは風に乗って沖にどんどん
流される。
仕掛けは良い所に流れているが、一向にアタらない。
ウキを外して流してみるが、潮がゆるいため潮下側にはり付きながら流れて根がかる。
ここでBig-one TYPE III 45φの出番!このウキは沈めウキで強風時や潮が速い
シーン用で開発しました。ウキの内部にガン玉を入れることができ、細かい浮力
調整ができるスグレ物です。

早速ウキをチェンジし仕掛けを流すと、ウキは仕掛けがなじむと同時にゆっくり沈んで行く。
さっきまでは沖に速いスピードで流れていたウキが沈んでいくとラインが出ていく
スピードがゆっくりになり、キレイに底潮に乗った感じ!しっくりきた。
何度か流すコースを変え、ウキを沈め流しているとラインが勢いよく出ていった。
アタリだ。フッキングを入れるが、竿が軽くオレガ剛轍よりも柔らかいためフッキングを
何度も入れる。
10回ほどフッキングを入れると、ようやく竿に重みが乗った。
竿はキレイな弧を描くが、魚は走る気配はない。
強引なポンピングで浮かすと2.5kg程のアカジン。全然引かなかったな〜などと思い
ながら釣りを再開。
同じコースを攻める。釣れそうな感じ!エサ取りも少なく、エサが残ってくるため
根掛かりさせる勢いで底まで攻める。50m以上流した所でまたラインがバチバチと
出ていく。
先程と同じように何度もフッキングを入れ、すぐさまポンピングで浮かしにかかる。
またアカジンかな?とファイトしていると、足元で最後の突っ込みをみせるが、
フルロックでためていると、魚もあきらめたかのようにゆっくりと浮いてくる。
浮いてきたのはミーバイ。それも2kgは超えている。
このプロトロッド今までの竿とまったく感覚が違う!簡単に言えば、オレガは「剛」の
イメージで、力でねじ伏せる感じだが、このプロトロッドは全く逆の「柔」のイメージ!!
よく曲がり竿が魚のパワーを吸収している感じで、ためているだけで竿が魚の体力を
奪っていく感じのロッドです。
まだデカイ魚を掛けていないので、はっきりとは言えませんが、5kgくらいの魚を
掛けても全然取れる竿だと思いました。

その後も、50cmオーバーのムネアカを釣ったのですが、この魚も同じ様に、ためて
いるだけで魚が走るのをやめる感じで浮いてきました。魚が暴れない!
この魚を最後にアタリは止まり、迎えの船が来て納竿となりました。
Big-oneは来なかったが、色々収穫がありました。まずは、このカーエー竿魚が
暴れない。フルロックで5kgクラスの魚なら止められる感じで、竿はキレイに
曲がるため、折れる気配は全く感じませんでした。次にBig-one TYPE III !
今まで強風でラインやウキをとられ、流せなかったシチュエーションや激流で強風の
二枚潮等もこのウキを使えば攻略出来るイメージが得られました。

まだシーズンオフなするするスルルー釣り。シーズンになる4月以降はこのロッドと
Big-one TYPE IIIは強力な武器になりそうです。


おきなわ釣王国89号掲載