*** 功の釣行記 ***
悪条件下の奥武島
5月27日、今回は奥武島6番に行ってきました。
例年ならこの時期は北周りで大好きなベーベーや黒島離れに行けるのですが、
なぜだか私が慶良間釣行のたびに北風が吹き海が荒れる。
でもどこの磯でどんな状況であろうがBig-oneは確実にいるだろうし、たとえ釣れ
なくても釣りができる状況であれば、悪条件でも自分の経験値になり何かと得る
ものがあり釣りに行くことに意義があると私は思います。今回一緒に釣行してくれた
メンバーありがとうね。

当日は北東の風が強く「丸沖つりぐ」に着いた時にはすごい土砂降りで、少し出港時間を
遅らせて船へと乗り込みました。
慶良間に着く頃には雨も小雨になり、やがて磯で釣りを始める頃には雨も上がり
テンションも上がってきた。
今回一緒に上がってくれたのは、同じチームOZのひーろー。
彼は奥武島6番は初めて、私も5年ぶりくらい…久しぶりに上がりました。
雰囲気はバッチリ!数はでないが当たればデカイイメージの磯です。

早速タックルの準備、竿:オレガ剛徹5号-53MS、リール:ソルティガZ6500EXPに
道糸はアレス遠投14号を200m、ハリスはディーフロン船ハリス16号、針はがまかつ
タマンスペシャル19号、奥武島6番は水深があり足元から速い潮が流れるので、
ウキを浮かせると仕掛けを沈めるのが難しい為、ウキは開発中のBig-oneTYPEプロトを使用する。
このウキは浮力があまり無く、仕掛けとラインの重さでシンキングしていき、ある一定の層まで
ウキが沈むとそこでウキがホバリングしてハリス、ツケエ部分が潮を掴むと今度は仕掛けだけが
スルスルと沈んでいく。

風が強い時や、潮が速い時に最近よく使うことが多く良い感触を掴んでいます。
速い潮が沖に向かって流れている。その速い潮にゆっくりと引かれる潮に仕掛けを入れ、
仕掛けを沈めて本流に乗せるパターンで攻めてみるが、エサが残らない。
引かれ潮にはたくさんのエサ取りがいるようだ。(多分ドラキュラ)それじゃあと本流に
直接仕掛けを入れて流すとエサが残ってくる。本流にはエサ取りがいないようだ。
今日のパターンは分かった。後は仕掛けを沈めることだけを考えればいい。

仕掛けを投入しそのまま糸だけを送りこんでいると本流と引かれ潮がぶつかってできる
「もぐり潮」にラインが取られ、本流から仕掛けがはずれてしまう。
ラインメンディングの方法としては引かれ潮にラインをおかないようにすること。
ちょうどその日は追い風が吹いていたので、風が吹いた時に仕掛けを投げる時のように竿を
振りラインを風にのせラインの接地点を本流の中に置くようにする。
難儀ではあるがそうすると本流から仕掛けがはずれなくなった。しかし流れが速い。
魚が喰っているのかと思うくらい速い。絶えまなくマキエを本流にまき仕掛けを流すを繰り返す。
魚が本流の中でマキエのスルルーを拾えば喰ってくると妄想しながら流していると、途中ラインの
出ていくリズムが少しだけ速くなった。
これは魚じゃないな…とそのまま流して回収しようとすると、、重い。ん?何か喰っている。
フッキングを入れファイトするが潮の抵抗もあるせいで重いだけで引かない…
浮いてきたのはイケガツオ。

マキエがきいているのか、その後に同じパターンで150m以上流したところでヒット!
今度はイケガツオよりは引くギラギラした魚体だ。カツオかな?と思いながら巻いていると
水面に浮いてきたのはイソマグロ。
その後、流れの向きが変わってきたので釣座を移動し仕掛けを流す。
この釣座でも同じようにテーマはラインの接地点。本流に置くをテーマに釣りをする。
このポイントですぐにイケガツオを釣りました。仕掛けの入りが悪いような気がしたので
ガン玉5Bを追加し、同じように流していると100m以上流したあたりで、今日初めての
ラインをひったくるアタリ!
フッキングを何発も入れると強烈に引くがジャンプする…デカイシジャーだ。
すぐに取り込み、そのシジャーを切り身にして流す。すると型は小さいがナガジューミーバイをGET!
その後もひーろーとスルルー、シジャーの切り身といろいろ試してみるがこれといった
釣果はありませんでした。

この日は悪条件ながらも楽しく釣りができました。しかし納得のいく釣果には恵まれません
でしたがこれから8月頃までにかけてスルルーのベストシーズンなのですが、タックルも
気持ちも万全、いつでもかかって来い、Big-one!


おきなわ釣王国 No.79に掲載