*** 与那嶺功さんの釣行記 ***
エロ岩とべーべー
今年は例年に比べて、魚が良く釣れる感じがします。

今回は慶良間南側のポイントで、僕らがエロ岩と呼んでいるポイントと慶良間北側に

位置するべーべーと二つの磯に行った時の事を書きます。

まずはエロ岩から、当日は東の風で釣りはやりやすい感じでした。

磯に着く頃には日も上がり、朝イチのゴールデンタイムに乗り遅れない様に急いで

タックル準備。竿は剛徹4-50 リールソルティガ5000にラインはバーマックスフロート10号

ハリス18号 浮きはBIG-ONEtype3 45-5番からスタート。

仕掛けを入れて流れの様子を見る。

流れは左、速さはさほど速くは無いため仕掛けが抜けてからゆっくり浮きを沈める

パターンで行くが朝イチから餌とりが見える。しかもヒレーカー。

ドラキュラの次にやっかいな餌とり。足が速く撒き餌と仕掛けをずらしても、何処までも

出ていく。潮が速くなると撒き餌を追いかけられないのかエサが残り始めた。

ヒレーカーを避けながら仕掛けを流すと50センチ程のタマン、2キロ位のナガジュ−ミーバイ等が

釣れる。時折足元ではベイトを追ってカツオが突っ込んで来る。潮が良くなったのか?

海に活気が出てきた。仕掛けを投入してスルルーをヒレーカー用と本命用に打ち分ける。

本命用は20メートル位流した所で合うように仕掛けとは、ずらして撒く。

浮きを45-3番に変え沈めると少し手前に仕掛けが寄ってくるが、その分も計算して流す。

仕掛けが40メートル位流れただろうか?今日イチの強烈なアタリ!

渾身のフッキングを何発か入れると、心地よい重みが竿に乗った。左側の瀬際には根が

出ているのでファイトは強引に行く!魚は足元に走るが、まだまだ全然一方的に戦えるレベル。

剛徹楽勝!僕も楽勝!魚はデカイのは分かるがバラス気がしない。一方的なファイトで

寄せて来ると青いデカイ魚体が見えてきた。

磯マグロだ!以前に手前の急激な突っ込みに対応出来ずにばらした経験があるため、

直ぐにドラグを少し緩めて足元の突っ込みに対応すると案の定足元で突っ込むがドラグで

交わし無事ランディング。後で検量すると6.4キロありました。

その日はその磯マグロを最後に目立った釣果もなく納竿となりました。

それからしばらくして、今度はべーべーの磯に行きました。今年一発目のべーべー!

かなり期待大。一緒に上がった喜納さんが早速釣りを開始すると左流れ。

しかも磯に当て気味で流れる。最悪だ。ゆっくり準備して私も釣り開始。運良く一投目で

クチナジが釣れたがそれからは、何も釣れない時間が続く。餌とりも多く餌が残らない。

流れが変わるのは待つしかない。お昼前位から流れが変わりだし次第に右に流れて来た。

餌も残るので流していると60メートル位沖でようやく良型らしいアタリ!

浮いてきたのは55センチ程のタマン。とりあえずお土産確保したので、一安心。

流れも良いので一投、一投集中して流す。コースを少しずつ変えながら仕掛けを流す。

仕掛けを30メートル程遠投し、仕掛けをゆっくり入れながら流す。浮きはtype3 45-5番。

仕掛けが馴染んで浮きが沈み始めた頃棚は多分5メートル位だろうか。

沈み初めた浮きが急に視界から消えたと同時にラインが勢い良く飛んで出ていく!

フッキングを入れファイト開始。べーべーは水深がそこまで深くない為ここでのファイトも

糸を出さずにガチンコファイト。少しの気の緩み、対応の遅れがバラシの原因になるため

少しの油断も出来ない。リールが巻けるときは一生懸命巻く!ファイトタイムも一分も

かかってないだろう水面にガバッと浮いてきたのは、ムネアカ。

後で検量すると5.8キロありました。このサイズの魚を一方的に寄せて来るタックルに

改めて感心しました。ひと昔前は5キロの魚を取るのにギリギリのファイトをしていたのに、

今は5キロオーバーの魚が楽に取れる。タックルの進化が凄い。

強烈な引きにも耐え一切の不安も感じさせない竿、ここぞと言うときに強引に止めて

ゴリゴリ巻けるパワーのあるリール。タックルの不安を感じる事なくファイト出来るから

最近は魚が釣れるんだな!って考える様になりました。

するするスルルーをやり初めて20年近くなりますがようやくスタートラインに

たった感じがします。

これからももっと魚が釣れる様に、勉強して行きたいと思います。


おきなわ釣王国第20巻121号